2002年11月24日
第22回 ジャパンカップ
1992年
1着・トウカイテイオー(日本)、2着・ナチュラリズム。
1993年
1着・レガシーワールド(日本)、2着・コタシャーン。
1994年
1着・マーベラスクラウン(日本)、2着パラダイスクリーク。
1995年
1着・ランド、2着ヒシアマゾン(日本)。
1996年
1着・シングスピール、2着ファビラスラフイン(日本)。
1997年
1着・ピルサドスキー、2着エアグルーヴ(日本)。
1998年
1着・エルコンドルパサー(日本)、2着エアグルーヴ(日本)。
1999年
1着・スペシャルウィーク(日本)、2着インディジェナス。
2000年
1着・テイエムオペラオー(日本)、2着メイショウドトウ(日本)。
2001年
1着・ジャングルポケット(日本)、2着テイエムオペラオー(日本)。
Photo:(C)Horses.JP
10年という長い間、地の利を生かす日本馬の牙城を、外国からの招待馬達は完全に崩しきる事ができずにいた。もちろん、中途半端な戦績の馬がやってきたという訳では決して無い。

ジャパンCが国際レースに認定された1992年の1番人気馬は、6戦6勝で凱旋門賞に挑み2着に入ったユーザーフレンドリー。後に92年の欧州年度代表馬に選ばれるほどの名馬だったのだが、完全復活を果たしたトウカイテイオーにはまったく敵わなかった。

1993年の1番人気はコタシャーン。BCターフを筆頭にG1を4勝しジャパンCに駒を進めてきた。レースはいつものように逃げるメジロパーマーをレガシーワールドが追走する展開。直線、粘るレガシーワールドにコタシャーンが猛然と襲いかかったのだが、ここでアクシデント発生。鞍上のK・デザーモ騎手がゴールを100M間違えて追うのをやめてしまったのだ。結果はレガシーワールドが1着。もちろん騎手が最後まで追っていたとしても結果が変わっていたかどうかはわからないのだが。

1994年のジャパンCはここまでにG1・5勝のサンドピットが1番人気。あまり差が無くパラダイスクリーク。この年のジャパンCの招待馬達はレベルが高いと人々に思われており、5番人気まで全て外国馬。ようやく6番手に南井騎手が手綱を執るマーベラスクラウンだ。
スタートでまず先頭に立ったのはマーベラスクラウンだったが、すぐさまサンドピットがハナを奪いとる。マーベラスクラウンはサンドピットをじっくりマークできる競馬に。直線で悠々と抜け出すと、外から追い上げてきたパラダイスクリークを見事ハナ差退けて勝利した。

1995年のジャパンCの主役は3+2冠馬ナリタブライアン。故障し長く戦列から離れていたナリタブライアンが、僅かに覗かせた復調の兆しに多くの人々が期待した。続くのは牝馬相手に6連勝を飾り、有馬記念では強力な牡馬達を封じ込めて2着した、女傑ヒシアマゾン。
皮肉なものである。ようやく日本馬が1番人気になった時、外国馬に敗北を喫してしまうとは。ナリタブライアンは精彩を欠き、まるで見せ場の無い6着。伏兵ランドにジャパンカップのタイトルを渡してしまった。2着には最後方から豪快に追い込んだヒシアマゾン。一応、日本在厩馬が格好をつけた。

1996年はまたも混戦ムード。3歳で凱旋門賞を制したエリシオ、BCターフ2着のシングスピール、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS・愛チャンピオンS勝馬ペンタイアと海外勢なかなかの顔ぶれ。迎え撃つ日本馬の大将は、3歳で古馬を蹴散らし天皇賞・秋を快勝したバブルガムフェロー。
ゲートを飛び出し快調に飛ばすのはカネツクロス。これを追いかけるのは秋華賞馬ファビラスラフイン。以下エリシオ、ストラテジックチョイスが続く。
これが世界の強さと巧さ。直線カネツクロスをあっさり捕らえ、軽い斤量も味方につけて軽快にゴールに向かうファビラスラフインを、L・デットーリの激しい鞭に応えてシングスピールが追い詰める。きっちり鼻差だけかわし、ジャパンCの栄冠を手に入れた。

1997年の1番人気と2番人気は再び日本馬。1番人気は前年13着と大敗してしまったが、休養をとりG2・2勝、G1・2着2回と好成績を収めて堂々の出陣のバブルガムフェロー。前走、このバブルガムフェローを天皇賞・秋という大舞台で負かしたエアグルーヴが2番人気。外国勢は凱旋門賞2年連続2着のピルサドスキー。この3頭の競馬になるというのが大方の予想だったが、結果も同じだった。ツクバシンフォニー、タイキフォーチュン、モンズの作った流れを抜けて3頭の叩き合い。
バブルガムフェローには少し長かったか。最後、抜け出たのはピルサドスキーとエアグルーヴ。首差凌ぎきったのは、この年も外国馬だった。

1998年のジャパンCは、かなりのインパクトを人々に与えた。この年の東京優駿勝馬スペシャルウィーク3歳馬、歴史に残る最強牝馬エアグルーヴ、やはり3歳のNHKマイルC馬エルコンドルパサー。若駒・牝馬、といつもなら不利と考えられるこの3頭が人々の支持を集めた。
圧巻。後に世界の最高峰、凱旋門賞で2着するエルコンドルパサーは、ここで負ける訳にはいかなかった。悠々と抜け出し2馬身半。その強さだけが際立つレースとなった。
Photo:(C)Horses.JP
1999年は3歳で凱旋門賞を制したモンジューが来日した。8戦7勝2着1回という今までのジャパンC出走馬の中でもトップクラスの戦績だ。凱旋門賞では、日本から挑戦しフランスでもG1を勝ったエルコンドルパサーを1/2馬身退けて勝利し、ジャパンCも手に入れようとやってきた。もちろん1番人気である。2番人気には、4歳秋を迎え完全に成熟したスペシャルウィーク。既にG1タイトルを3つも手中に収めていた。
エルコンドルパサーの借りは返した。スペシャルウィークは中団やや後方から直線で鋭く伸びて、昨年取り逃したタイトルを手に入れた。モンジューも伸びてはいたのだが、やはり日本の馬場が合わなかったのか4着に敗退した。

2000年は6連勝中のテイエムオペラオーが中心に。相手にはイギリスで活躍し、アメリカでもG1で勝利していたファンタスティックライトが推されていた。日本の馬場に適応できそうというのが大方の見方か。そして2冠馬エアシャカール、東京優駿馬アグネスフライトが3、4番人気。
ここでもテイエムオペラオーは強かった。全く危な気無い横綱相撲でジャパンCを制した。2着には"指定席"メイショウドトウであった。

2001年はまるで日本馬の為のジャパンCだった。1番人気にはG1・7勝テイエムオペラオー、2番人気には東京優駿馬ジャングルポケット。5番人気まで日本馬が占めるレースとなった。
直線、テイエムオペラオーが敵なしの勢いで抜け出てゴールを目指すところに、大外からジャングルポケットがO・ペリエの追い込みに応えてグングン伸びてきた。首差ジャングルポケットが出た時がゴールだった。終わってみれば5着まで日本馬が独占。前評判どおりの結果となった。

2002.11.24 第22回 ジャパンカップ G1 中山 芝右2200M

この年の1番人気は天皇賞・秋で古馬を一蹴したシンボリクリスエス。とても強い勝ち方だったうえに、ジャパンCではペリエ騎手騎乗とあっては1番人気も頷ける。2番人気にはこの年G2・3勝、天皇賞・春、秋を2、3着と好成績を収めているナリタトップロード。
招待馬は全部で7頭。うち5頭がG1に勝利し、残る2頭もG1を2着しているというのに、人気は5番手から。4年続けての日本馬の勝利に、「ジャパンCは日本馬」という印象が人々の中で強くなっていた証拠だろう。

格理論で考察してみよう。
G1Aはジャングルポケットただ1頭。東京優駿・2001年ジャパンCを制し、ここまで3着を外したのは菊花賞1度だけと「名馬」と呼ぶに相応しいのだが、さすがに7ヶ月ぶりのレースがジャパンCとあってはやや荷が重いか。またトニービン産駒らしくG1・2勝はどちらも東京コース。中山で行われるジャパンCではどのような走りを見せるのかも注目どころだ。
G2級にはシンボリクリスエスG2A、ナリタトップロードG2A、エアシャカールG2B、アグネスフライトG2Bの4頭。やはり天皇賞・秋で好走した2頭は抜きん出た存在だろう。特にシンボリクリスエスは完成を迎えつつある3歳、ここまで3着を外した事のない実績、鞍上にはO・ペリエ騎手と好材料が揃っており、ここでは中心的存在だ。
Photo:(C)Horses.JP
ゲートが開き、バラついたスタート。出遅れていたのはなんとシンボリクリスエス。場内からは歓声があがる。外からスルスルと上がっていったのは前走、逃げて3連勝のマグナーテン。さほど速くないペースで後続を引き連れてゆく。イリジスティブルジュエル、ゴーランと続きシンボリクリスエスは中団のあたりまで上がって落ち着いた。最後方からジャングルポケットと武豊。後方一気の勝負にかけるか。
向正面からレースは動き出す。ゴーラン、インディジェナスがやや外に振られながらコーナーを回り、マグナーテンに迫る。その外から僅かに空いた隙間を縫ってファルブラヴが伸びてくる。最内からサラファンがカーレースのように馬群を捌き抜け出す。デットーリが激しくファルブラヴの手綱を扱き鞭を放つ。粘るマグナーテンを一気に捉え先頭に立ちゴールは目前。内からはサラファン、外からは残り200Mでようやく火がついたシンボリクリスエスが閃光を放つ。3頭、差が無くゴールしたが1着はファルブラヴ。ジャパンCで3つめのG1タイトル奪取となった。2着にはやはり外国馬サラファン、3着にシンボリクリスエスが飛び込んだ。

前日のジャパンCダートに続きジャパンCでも勝利した世界的名手、L・デットーリは歓喜の雄叫びをあげ、母国イタリアから参戦したファルブラヴに跨がっての勝利に、涙が溢れ出てしまった顔を右手で覆った。

10年間、1度たりとも招待馬に1・2着独占を許さず、4年連続で勝利を収めてきた日本馬だったが、高い能力を持つ馬と、その馬を巧みに操る騎手の腕に、ついに「ジャパンカップ」をもぎ取られてしまった。




2002年 11月 24日
天気 − 曇り
馬場 − 良

中山 10 R
ジャパンカップ
G1(定量)

芝 右 2200 M   16 頭立

馬    名 性年 斤量 馬体 全格 出走 芝格 出走 休み 連闘 中央 クラ 別定 特別 馬場 頭数 古混 牡混 他条 タイム 人気 オッズ  
1 1 ファルブラヴ 
デットー
4 57.0 538
0
B 15 B 0
×
-
-
-
-
-
-
-
-
2.12.2 9 20.5  
2 8 サラファン 
ナカタニ
5 57.0 516
0
B 28 B 1
×
-
-
-
-
-
-
-
-
2.12.2 11 35.3  
3 7 シンボリクリスエス 
ペリエ
3 55.0 536
+6
G2 A 9 G2 A 9
2.12.3 1 3.4  
4 15 マグナーテン 
岡部幸雄
6 57.0 518
+10
G3 A 27 G3 A 17
2.12.5 8 20.3  
5 10 ジャングルポケット 
武豊
4 57.0 478
+4
G1 A 11 G1 A 11
×
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
2.12.5 3 4.2  
6 2 インディジェナス 
サンマル
9 57.0 484
0
A 65 A 3
×
-
-
-
-
-
-
-
-
2.12.6 16 125.2  
7 3 ゴーラン 
ファロン
4 57.0 496
0
B 10 B 1
×
-
-
-
-
-
-
-
-
2.12.7 6 19.6  
8 9 ノーリーズン 
蛯名正義
3 55.0 474
0
G3 A 7 G3 A 7
×
2.13.0 4 13.2  
9 11 テイエムオーシャン 
本田優
4 55.0 462
+4
G3 A 12 G3 A 12
×
×
×
×
×
×
×
×
2.13.0 10 22.4  
10 13 ナリタトップロード 
四位洋文
6 57.0 498
+2
G2 A 28 G2 A 28
2.13.1 2 3.9  
11 4 イリジスティブルジ 
スマレン
3 53.0 470
0
B 8 B 0
×
-
-
-
-
-
-
-
-
2.13.3 13 63.8  
12 16 エアシャカール 
田中勝春
5 57.0 508
+4
G2 B 18 G2 B 17
×
×
×
×
×
×
×
×
2.13.4 7 19.7  
13 12 ブライトスカイ 
テュリエ
3 53.0 442
0
B 10 B 0
×
-
-
-
-
-
-
-
-
2.13.8 5 17.9  
14 5 アメリカンボス 
江田照男
7 57.0 486
0
G3 A 39 G3 A 32
2.13.8 14 70.6  
15 14 ストーミングホーム 
ヒルズ
4 57.0 462
0
B 18 B 0
×
-
-
-
-
-
-
-
-
2.14.2 12 41.5  
16 6 アグネスフライト 
後藤浩輝
5 57.0 462
+2
G2 B 11 G2 B 11
×
×
×
×
×
×
×
×
2.14.7 15 76.9  

 

単勝 1 2050 円 9 人気
複勝 1 550 円 9 人気
8 910 円 11 人気
7 160 円 1 人気
枠連 1 - 4 2660 円 11 人気
馬連 1 - 8 25600 円 59 人気
ワイド 1 - 8 7220 円 67 人気
1 - 7 1360 円 12 人気
7 - 8 3040 円 29 人気
馬単 1 - 8 45850 円 111 人気
三連複 1 - 7 - 8 35730 円 93 人気