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2002年4月28日
第125回天皇賞(春) |
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1972年イシノヒカル・1984年シンボリルドルフ
1994年ナリタブライアン・1995年マヤノトップガン。 過去40年、同一年に菊花賞と有馬記念を勝った馬は皆、年度代表馬になっていた。 まるで慣例のように。 しかしこの慣例は、1頭の不運な馬によって崩されてしまった。 その馬の名はマンハッタンカフェ。2001年の菊花賞と有馬記念の覇者である。 見事、慣例を打ち崩したのは同じ3歳馬のジャングルポケット。 2001年末までに重賞4勝。 その中には東京優駿とジャパンカップの勝利が含まれている名馬である。 東京優駿は1番人気で勝利しており、年度代表馬に選出されたのも十分頷ける。 「たられば」は禁物なのだが、マンハッタンカフェの仕上がりが もう少しだけ早ければ結果は違っていたのかもしれない。 マンハッタンカフェはセリの時から小島太調教師に 「この馬だけはどうしても手に入れたい」と言わせた馬。 当時から師は「菊」を意識していたという話も残っている。 デビューもやや遅く、3歳の1月。 新馬戦は残念ながら2番人気の3着。 2戦目はきっちり勝利し弥生賞に臨むが、後に無敗で皐月賞を勝つアグネスタキオンに 1秒以上離されて4着でゴールした。 続くアザレア賞を11着と大敗すると、陣営は狙いを完全に秋に定めた。 長距離戦を勝ち上がりながら菊花賞に駒を進めたマンハッタンカフェは 6番人気を嘲笑うかのように好位からマイネルデスポットを差し切った。 馬連なんと46,210円の菊花賞史上最高の配当であった。 敗れたジャングルポケットは得意の左回りのジャパンカップへ向かい、 テイエムオペラオー、ナリタトップロード、ステイゴールド、メイショウドトウらを まとめて下し、世代交代を印象づけた。 マンハッタンカフェはジャパンカップには出走せず有馬記念に進んだ。 彼もまたテイエムオペラオーとメイショウドトウを下し、 完全に時代は「花の98年生まれ」のものとなった。 2002年天皇賞(春)。 再び2頭の名馬が天秤にかけられる。 3200メートルという過酷な距離を走るレースであるが故、 観る者はもちろん出走する者をも魅了する天皇賞(春)。 今まで幾度も名勝負が繰り広げられてきた。 この年も前年のグランプリホース・マンハッタンカフェ。 前年の年度代表馬に輝いたジャングルポケット。 テイエムオペラオー、メイショウドトウら「2強」と接戦を演じたナリタトップロードと、 大変魅力的な出走馬が揃った。 新しい歴史を紡ぎ出すこととなると思われる3強の対決に、人々の関心も高まった。 最も支持されたのはナリタトップロードだった。 前哨戦の阪神大賞典でジャングルポケットを下したのが高く評価されたものと思われる。 非常に僅差でマンハッタンカフェが続く。年度代表馬ジャングルポケットは3番手。 長距離に対する適性が考慮されてか菊花賞を制した2頭に人気が集まった格好だ。 格理論で検証してみると「G1」級はマンハッタンカフェとジャングルポケット。 前走の日経賞の6着が響いて前者は「G1B」の「×」である。 対するジャングルポケットは休み明けの阪神大賞典を順当に2着して、 このレースに駒を進めてきた為「GIA」の「○」である。 ナリタトップロードは同世代に阻まれ続けてきた結果の「G2A」。 あとには「G3」級のサンライズペガサス、エリモブライアン、アクティブバイオと続く。 格・近走を共に満たし、騎手もトップクラスのジャングルポケットが中心になると考えられるが、 やはり距離適性とコース適性には一抹の不安を抱かずにはいられないところであった。 そして訪れた対決の時。 全馬揃ったスタートで幕を開けた天皇賞。特にいいスタートを切ったのはマンハッタンカフェだった。 逃げ宣言のエリモブライアンが外から出てきて先頭に立つと 前半5ハロン65.7秒の"超"スローペースで闊歩するのを眺めるように アドマイヤロード、キングザファクト、マンハッタンカフェが続いた。 緩やかなペースでスタンド前を通過すると大歓声があがった。 遅いペースにジャングルポケットが嫌がる素振りを見せるも概ね各馬順調のようだ。 向こう正面でも先頭はエリモブライアン。「3強」は5・6・7番手で互いの様子を窺っている。 坂を下る残り800メートルからレースは大きく動いた。 ナリタトップロードが早めに動き、抜け出しを図ろうとするが、 それを見てマンハッタンカフェの鞍上蛯名もゴーサインを送る。 しかしジャングルポケットはまだ動かない。 先頭はまだエリモブライアン、続いてアクティブバイオだ。 600メートルを過ぎてついにジャングルポケットもスパート。武豊の鞭がしなる。 内ではまだエリモブライアンが粘り、ボーンキングも必死で伸びてくる。 外からはキングザファクトとナリタトップロードだ。 しかし前を走る馬達をまとめて抜き去り、突き放したのはマンハッタンカフェだった。 「最も強いのは俺だ!」と言わんばかりの鮮やかな末脚。 懸命に追い縋るジャングルポケットとナリタトップロードに、 まさに影も踏ませぬ走りでゴールに飛び込んだ。 レース後、蛯名騎手は 「折り合いに心配が無く、長距離でアドバンテージを取れる馬。絶対に勝ちたいと思っていました。」 と語った。 馬の能力と騎手の執念で手に入れた栄光の盾であった・・・。 |
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2002年 4月 28日 天気 − 曇り 馬場 − 良 京都 11 R 天皇賞(春) G1(定量) 芝 右 3200 M 11 頭立 |
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| 着 | 番 | 馬 名 | 性年 | 斤量 | 馬体 | 全格 | 出走 | 芝格 | 出走 | 休み | 連闘 | 中央 | クラ | 別定 | 特別 | 馬場 | 頭数 | 古混 | 牡混 | 他条 | タイム | 人気 | オッズ | |
| 1 | 4 | マンハッタンカフェ 蛯名正義 |
牡 4 | 58.0 | 504 -6 |
G1 B | 10 | G1 B | 10 | ○ |
○ |
○ |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
× |
3.19.5 | 2 | 2.9 | |
| 2 | 7 | ジャングルポケット 武豊 |
牡 4 | 58.0 | 474 -4 |
G1 A | 10 | G1 A | 10 | ○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
3.19.5 | 3 | 3.5 | |
| 3 | 5 | ナリタトップロード 渡辺薫彦 |
牡 6 | 58.0 | 498 0 |
G2 A | 25 | G2 A | 25 | ○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
3.19.6 | 1 | 2.7 | |
| 4 | 2 | ボーンキング デムーロ |
牡 4 | 58.0 | 500 -6 |
OP B | 10 | OP B | 10 | ○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
3.19.8 | 6 | 23.4 | |
| 5 | 9 | サンライズペガサス 安藤勝己 |
牡 4 | 58.0 | 480 -6 |
G3 A | 10 | G3 A | 10 | ○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
3.19.8 | 4 | 9.7 | |
| 6 | 8 | キングザファクト 後藤浩輝 |
牡 5 | 58.0 | 478 0 |
OP A | 23 | OP A | 23 | ○ |
○ |
○ |
× |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
3.20.2 | 10 | 67.4 | |
| 7 | 1 | トシザブイ 池添謙一 |
牡 6 | 58.0 | 492 +2 |
OP A | 27 | OP A | 24 | ○ |
○ |
○ |
△ |
△ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
3.20.3 | 11 | 87.6 | |
| 8 | 3 | ホワイトハピネス 小原義之 |
牡 5 | 58.0 | 444 0 |
1600 A | 22 | 1600 A | 22 | ○ |
○ |
○ |
△ |
△ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
3.20.4 | 9 | 66.1 | |
| 9 | 6 | アクティブバイオ 四位洋文 |
牡 5 | 58.0 | 490 +2 |
G3 A | 22 | G3 A | 22 | ○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
3.20.5 | 7 | 48.7 | |
| 10 | 11 | アドマイヤロード 須貝尚介 |
牡 4 | 58.0 | 448 0 |
1600 B | 12 | 1600 B | 12 | ○ |
○ |
○ |
× |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
3.20.7 | 8 | 50.4 | |
| 11 | 10 | エリモブライアン 藤田伸二 |
牡 5 | 58.0 | 482 -6 |
G3 A | 24 | G3 A | 24 | ○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
3.21.5 | 5 | 22.6 |
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